皆さん、能登とり貝ってご存じですか?

能登とり貝は、石川県・七尾湾で養殖されるとり貝で、春から初夏のみ流通する希少な貝です。
一般的なとり貝に比べて、身が大きく肉厚で、上品な甘みが特徴です。
寿司や刺身など、色々な料理でおいしさを楽しめます。
諸説ありますが、貝の身が鳥のくちばしに似ていることが名前の由来だと言われています。
生産者が手塩にかけて育てた能登とり貝は、JFいしかわ矢田新支所から出荷されます。
今回、支所での出荷作業からお店で提供されるまでを追ってみました。
出荷作業を見学!

七尾湾から水揚げされた後、七尾市内にある矢田新支所に運ばれ、一晩殺菌海水に漬けられます。

養殖場の砂を掃除するために海水から揚げると、この年輪のような模様が増えて大きくなるそうです。
大切に育てられている証です。

ひとつひとつ手作業で箱詰めされます。海水と一緒に梱包し、生きた状態で市場へ届けます。

貴重な能登とり貝を実食!
出荷され、市場でセリにかけられた能登とり貝は、小売店や飲食店へと流通していくのですが、では実際どこで食べることができるのでしょうか?
能登とり貝が入った百万石の寿司が食べられる能登とり貝フェアが今まさに開催中です。
開催期間が令和8年5月30日(土曜日)~6月14日(日曜日)(16日間)ですので、気になる方はお早めに!

今回、フェアの参加店舗であるのぶ寿しさんへ伺いました。七尾市和倉温泉の近くです。




能登とり貝を捌くところを見せていただきました。とり貝はまだ生きていて超新鮮です。


能登とり貝の中に生きた小さなカニがいました。能登とり貝は養殖ですが、このカニがいるということはほぼ天然に近い環境で育っている証だそうです。

美しい漆塗りの板に置かれた、能登とり貝の握り寿司。名前の由来と言われるくちばし部分がつんと立ち、存在感抜群です。

この茶色の模様は剝がれやすいので、綺麗に残すには丁寧な仕事が求められます。
醤油を漬けていただきました。
んますぎる…!
巻き貝とは違う、柔らかで肉厚な身。上品な甘みがすると言われていますが、本当に甘い。
噛めば噛むほど旨味が出てくる。「生きている」味がする。
ここから見えないはずの七尾湾を感じました。あと10貫くらい食べたいです。

職人の仕事が光る寿司たち。かます、梅貝が好きなので大喜びしました。
赤西貝が出てくるのが七尾らしくて良いですよね。巻貝ならではのコリコリとした触感が好きです。
塩や醤油、お酢に米も主に地元のものを使っていて、一貫一貫こだわって握ってらっしゃるのがとても印象に残りました。こだわりが気になる方は店長にぜひ聞いてみてほしいです。
お店の雰囲気や店長のトークも一体となって、とても満足感のある時間を過ごせました。
地元のものを地元で食べる。至高の食体験ですね。
美味しすぎてもう一周食べたかった。能登の寿司、やはり美味しすぎる。
皆さんもぜひ能登とり貝を味わってください!

取材:冨水 佳葉(JFいしかわ)
石川県輪島市出身。海と漁師は身近な存在です。地元に貢献できる仕事がしたくて石川県漁協に就職、現在は県産魚のブランドPRや広報、公式SNS運用を担当しています。アジやブリなど青魚と呼ばれるような魚やバイ貝、海藻が好物です。石川県の美味しい魚は県の宝。その魅力を発信できるように頑張ります!


