7月~は海女漁の最盛期。石川県ではサザエやアワビのほかに、もずく漁も行われています。特に岩もずくの漁期は短くわずか2か月ほどです。
今まさに旬のもずくですが、皆さんは石川県産の「岩もずく」や「絹もずく」を食べたことはありますか?
実は、国内で流通するもずくの約99.6%は沖縄県などでの養殖もずく。天然のもずくの流通量はわずか1%未満とされており、極めて希少なんです。

養殖もずくと天然もずく
先述したとおり、養殖もずくはほとんどが沖縄県で生産されています。スーパーなどで販売されているもずく酢のカップなどは、ほぼ養殖もずくでしょう。
沖縄県では主に「オキナワモズク」が養殖されています。太く、シャキシャキした歯応えと豊富なぬめり、低カロリーな健康食材として親しまれています。方言では「スヌイ」とも呼ばれます。
もずく酢は夏の暑い時期にはピッタリの料理ですね。
一方、石川県で漁獲されるもずくは、海底の岩に自生する「岩もずく」やホンダワラ等の海藻に付く「絹もずく」が有名です。これらはすべて天然もので、海女の手摘みで収穫されています。

岩もずく:能登(輪島など)で真夏の7月〜8月中旬に海女が素潜りで手摘みする。シャキシャキとした食感と、磯の香りが特徴的。

絹もずく:春先~夏(3月頃~)に収穫される極細の品種。ツルツルとしたなめらかな舌触りと強いヌメリが特徴。
私は輪島市出身のため、人生で食べてきたもずくのほとんどが「岩もずく」でした。そのため、一人暮らしをしたときに初めてスーパーでカップのもずく酢を買って食べたときは、普段食べているものと全く違っていて驚きました。
おすすめの食べ方
1.もずく酢

岩もずくは新鮮なものは生食できます。酢に和えてもずく酢として楽しめます。さっと火を通すと粘り気が増すので、それを楽しみたい人は湯通しするのがオススメです。絹もずくは生食はあまり聞かないので、湯通ししてから食べるのがよいでしょう。
2.味噌汁

器のなかに生のもずくを入れ、高温の味噌汁を入れて作ります。熱湯に入れるともずくの色が緑色に変化。もずくに含まれる「フコイダン」という成分が、熱を加えることで細胞外へ溶け出し、周りの水分を巻き込んでぬるぬるとした粘り気に変わります。
輪島では岩もずくの味噌汁にはじゃがいもを入れるのが定番でした。意外な組み合わせですが、ホクホクのじゃがいもと、シャキシャキの岩もずくがなんだか合うんです。
まとめ
普段私たちが何気なく食べているもずくですが、石川県の天然もずくは流通量わずか1%未満という、まさに知る人ぞ知る幻の味覚です。
夏の短い期間しか味わえないシャキシャキの「岩もずく」や、ツルツルとなめらかな「絹もずく」。もし石川県を訪れた際や、鮮魚店・直売所でみかける機会があれば、ぜひ本場の味を試してみてくださいね!
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ライター:冨水 佳葉(JFいしかわ)
石川県輪島市出身。海と漁師は身近な存在です。地元に貢献できる仕事がしたくて石川県漁協に就職、現在は県産魚のブランドPRや広報、公式SNS運用を担当しています。アジやブリなど青魚と呼ばれるような魚やバイ貝、海藻が好物です。石川県の美味しい魚は県の宝。その魅力を発信できるように頑張ります!


