7月に入り、夏本番の空気を感じる季節になりましたね。
7月といえば…1日から始まった「底曳網(そこびきあみ)漁」の休漁期間(7月〜8月末)。
「夏の間は地物の魚が食べられないのかな……」と寂しく思っている皆さん。
いえいえ、そんなことはありません!
底曳網がお休みの間も、
・定置網(ていちあみ)
・一本釣り
・刺網(さしあみ)
・まき網
などで獲れるピチピチの夏の主役たちが、市場を大いに盛り上げています。
また、先の記事でも取り上げましたが、「海女漁」も最盛期を迎えます。
今回は、今まさにかなざわ総合市場に連日並んでいる、今夜の食卓に並べたい絶品夏魚を4つ厳選してご紹介します!
1.マアジ 〜夏が一番美味い!不動の国民的青物〜
一年中スーパーで見かけるアジですが、石川の地物マアジは夏に脂の乗りがピークを迎えます!定置網やまき網など早朝の水揚げが多いので、鮮度も抜群です。

味わい: 口に入れた瞬間に広がる上品な脂の甘みと、青物特有の爽やかな旨味が絶品です。
おすすめの食べ方: やっぱり外せないのが「お刺身」や「たたき」。
夏バテ気味の胃袋には、大葉、生姜、みょうがなどの薬味をたっぷり効かせて、味噌と一緒にトントンと叩いた「なめろう」が最高です。冷えた地酒や白いご飯が止まらなくなりますよ!

2.イサキ 〜皮目の脂がじゅわっと甘い夏の風物詩〜
初夏から夏にかけてのイサキは、産卵を控えて丸々と太り、白身でありながら濃厚な脂を蓄えています。
まさに「夏を代表する魚」のひとつです。

味わい: クセのない綺麗な白身ですが、皮と身の間に美味しい脂がたっぷり詰まっています。
おすすめの食べ方: イチオシはなんと言っても「皮目を炙ったお刺身(たたき風)」!バーナーやコンロで皮目をサッと炙ることで、香ばしい香りが立ち上り、溶け出した脂の甘みがダイレクトに味わえます。ポン酢や塩レモンでさっぱりといただくのが夏流です。

3.ヒラマサ(一本釣り・定置網) 〜ブリとは違う!夏を代表する高級魚〜
ブリの仲間で、見た目もブリにそっくりなヒラマサ。
ブリの旬を冬とするなら、ヒラマサは「夏」が一番美味しい魚なんです!

味わい: ブリよりも脂肪が少なめで、その分、身の締まりが抜群。コリコリとした心地よい歯ごたえと、しつこくないさっぱりとした旨味が特徴です。
おすすめの食べ方: 鮮度の良い地物は、ぜひ少し薄切りにした「お刺身」で。わさび醤油をちょっとつけて口に運べば、噛むほどに上品な味わいが広がります。「夏にこんなに美味しい青物が食べられるなんて!」と感動すること間違いなしの贅沢なお味です。

4.トビウオ 〜今が旬!爽快な夏の隠れた名魚〜
「あごだし」の原料として有名なトビウオですが、夏になると定置網で獲れた地物が市場を賑わせます。
ツバサのような大きな胸鰭を広げて海を飛ぶトビウオは、まさに夏を連れてくる魚。

味わい: 運動量が非常に多いため、脂肪分が極めて少なく、高タンパクでとってもヘルシー。旨味があって爽やかで、夏にぴったりの清涼感ある味わいです。
おすすめの食べ方: 細かく叩いてネギや生姜と和えた「たたき」は夏の定番。また、すり身にして大葉や夏野菜を混ぜ込んで揚げる「自家製さつま揚げ」もおすすめ。
フライにして揚げたてアツアツをおつまみにすれば、夏のビールが格別に美味しくなります!

まとめ:今夜は地物の夏魚で決まり!
「夏は魚が少ない」、全体量からみたらそうかもしれませんが、 底曳網がお休みでも、石川の海には定置網や一本釣り、刺網などで獲れる魅力的な夏魚がこんなにたくさんあります。
朝セリで上がったピチピチの魚たちは、地元のスーパーや、街の魚屋さんに毎日並んでいます。
ぜひお店の鮮魚コーナーで「石川県産」の文字を探してみてください。
今しか味わえない旬の海の恵みをたっぷり食べて、美味しく石川の夏を楽しみましょう。

取材:冨水 佳葉(JFいしかわ)
石川県輪島市出身。海と漁師は身近な存在です。地元に貢献できる仕事がしたくて石川県漁協に就職、現在は県産魚のブランドPRや広報、公式SNS運用を担当しています。アジやブリなど青魚と呼ばれるような魚やバイ貝、海藻が好物です。石川県の美味しい魚は県の宝。その魅力を発信できるように頑張ります!


